グラスフェッドとパスチャー・レイズド
前回の記事で、肥満と貧困について書きました。
今日はその続きというか、前回のトピックにも関係することを書きます。
グラスフェッド?パスチャー・レイズド?
グラスフェッド、パスチャー・レイズドという言葉を聞いた事ありますか?
ちょうど1年くらい前にmsn Japanのサイトでバターコーヒーの記事を読んだのですが、そのバターコーヒーに使うべきバターがグラスフェッドなんです。
バターコーヒーについては別記事書きますが、数年前にアメリカで流行った減量方法です。言葉の通りコーヒーにバターを入れてブレンダー等でよく混ぜてから飲みます。
グラスフェッド(Grassfed)とは、草のみを食べて育った牛、パスチャー・レイズド(Pasture Raised)は放牧で育てられ草だけを食べて育った鶏のことです。
GrassfedとPasture Raisedの違いとは?
GrassfedとPasture Raisedってどちらも草食べるんだから同じじゃないの?って思っていたら違いました。興味がある方は是非読んでみてください。英語ですけど。
Pasture-raised vs. grass-fed: What’s the difference? | Humaneitarian
この中で私が驚いたことは↓
・Grassfed BeefとPasture Raised Beefは別物。
・Pasture Raised Beefは牧場主が草以外の飼料も与えている可能性がある
・"Grassfed"とだけ表示されているものは、出荷される2、3ヶ月前だけ草を食べて残りは飼料を与えられている
・本物のGrassfedが食べたいならば "100% Grassfed"を買うべき
・Pastrure raised Prokはほとんど存在しない。豚を草だけで育てるのは難しく多くのファーマーは飼料を与えるからだ
そういえば昔、同じ様な事を聞いた事あるな〜と思い返してみたら「いのちの食べ方」というドキュメンタリー映画でした。
リアル過ぎて見終わった後何も食べたくなくなるけど、食育として良い映画です。
これ見るとベジタリアンになれるかも。w
本物のオーガニック野菜しか買えなくなるかも。
覚悟の出来る人だけ見てくださいね。;-)
そんな訳で、アメリカ生まれアメリカ育ちのパートナーにはマイ・ルールがあります。
・バター、牛肉は「100%グラスフェド」しか買わない
・卵・鶏肉は「パスチャー・レイズド」しか買わない
アメリカの食品業界についてかなり調べた結果、自分が口にするものに関しては可能な限り品質が確かなものを買いたいそうで、卵1パックに喜んで7USD払います。w
今年の1月にアメリカで暮らし始めた当時、私はグラスフェッドもパスチャー・レイズドもほとんど気にしていなくて、「Whole Foodsに置いてあるものなら危なくない」と思い込んでいました。
WalmartとかPublicなどの大家族用スーパーは危ないものだらけな匂いがプンプンするので行かないですが、万が一買い物をするならかなり気をつけて商品を選ぶと思います。
完全に自分基準ですが「Whole Foodsは何を買っても大丈夫」「Trader Joe'sはだいたい大丈夫」という感覚だったので、"Whole Foods Organic Chiken"という安くはないけど高くもないお手頃価格の商品を手にする私の横で、倍の値段がするグラスフェッドやパスチャー・レイズドのバターや卵、お肉類をためらいなく買い物かごに入れる彼を「あなたリッチだね?」と横目で見ていたけど(実際にはリッチなんかじゃない庶民なのでw)、今は理解できるようになりました。
この国は本当に全てが自己責任で、食べ物に関しても同じ。
自分の健康は自分で考え、自分の身体は自分で守らないといけない気がする。
日本だとスーパーに並んでいる生鮮食品は安全なものだ、という根拠の無いの信頼感を持っていたけど、多分日本も同じなんだろうなぁと思う今日のこの頃。
近い将来、日本のスーパーにも「100%Grassfed」コーナーが出来るかもしれませんね。
【写真・文】三谷めぐみ Megumi Mitani